中教審がついにゆとり教育を転換し授業時間を増やす最終答申を渡海紀三朗文部科学相に提出したようです。
具体的には授業時間を一割増やすといった内容のようですが、30年減少し続けた授業時間を一割増加しただけでは足りないでしょう。
ゆとり教育から方針を転換したことは評価できますが、早急に学力レベルを引き上げないと日本の国益を失います。
教育は国の礎です。
小学生、中学生については2008年2月中旬までに学年ごとの具体的な学習内容や時間配分などを盛り込んだ改定案をまとめる。1カ月間の意見募集を経て3月末までに新指導要領を告示する。とのことです。高校生に至っては2008年中に告示し、2009年度から一部を前倒し実施し、11年度から完全導入する。
小学校で授業時間が301時間増加し、中学校では360時間増加することになる。
しかしながら、ゆとり教育前の水準に戻すには小学生で900時間、中学校で1080時間の授業時間増加が必要である。
かわいそうなのはゆとり教育を受けた生徒である。
ゆとり教育世代より、ゆとり教育転換世代の就職率の方がよくなる。
企業とすれば当然の選択である。一気に昔の教育水準まで転換できない点はこの辺にあるであろう。